OpenClawとは?

インストール方法・基本操作・注意事項を徹底解説【2026年最新版】

AIエージェント オープンソース ⚠ セキュリティ注意あり

OpenClawとは?インストール方法・基本操作・注意事項を徹底解説【2026年最新版】

GitHubで24万スターを超え、AI界隈で一気に話題となったオープンソースAIエージェント「OpenClaw」。 WhatsAppやTelegramに話しかけるだけで、ファイル操作・ブラウザ自動化・スケジューラ管理まで自律的にこなします。 本記事ではIT管理者の視点から、基本概念・インストール手順・セキュリティ設定を実践的に解説します。

📅 2026年4月10日 🔄 最終更新:2026年4月10日 ⏱ 読了時間:約10分
247K+
GitHub スター数
47.7K
フォーク数
100+
組み込みスキル
20+
対応メッセージアプリ

1. OpenClawとは何か?

OpenClaw(オープンクロー)は、オーストリア人開発者Peter Steinberger(PSPDFKit創業者)が2025年11月に公開した、完全オープンソースの自律型AIエージェントです。 当初は「Clawdbot」という名前でしたが、Anthropicの商標クレームにより「Moltbot」に、その後「OpenClaw」へと改名されました。

💡 従来のチャットボットとの違い

ChatGPTなどは「質問に答えるだけ」ですが、OpenClawは実際にタスクを実行します。ファイルの読み書き・ブラウザの自動操作・メール送信・コードの実行まで、画面の前に仮想の同僚がいるような体験が得られます。

機能従来のチャットボットOpenClaw
ローカルコマンドの実行✕ 不可✔ 可能
ファイルシステムへのアクセス✕ 不可✔ 可能
多段階の自律ワークフロー△ 限定的✔ 組み込み済み
WhatsApp / Slack との統合△ 一部のみ✔ ネイティブ対応
永続メモリ(会話をまたいだ記憶)✕ 基本なし✔ 標準装備
オープンソース・無料✕ クローズド✔ MITライセンス

2. どのように動作するか

OpenClawはローカルマシン上で動作するGatewayプロセスを核として、メッセージングアプリ・LLM・ローカル環境の三者を橋渡しします。データはローカルに保持されるため、第三者サーバーには送信されません(LLM APIの呼び出しを除く)。

OpenClawの動作フロー図 ユーザーがメッセージアプリで指示→Gateway→LLM→スキル実行→結果を返信 ① あなた メッセージアプリで指示 ② Gateway ローカル受信・ルーティング ③ LLM Claude / GPT が推論 ④ スキル実行 ファイル・ブラウザ等 結果を返信

図1:OpenClawの基本的なリクエスト処理フロー

対応メッセージングプラットフォーム

WhatsApp Telegram Discord Slack Signal iMessage (BlueBubbles) Microsoft Teams LINE WeChat Matrix Google Chat WebChat(ブラウザ)

3. インストール手順

⚠ インストール前の必須確認

OpenClawのメンテナーは「コマンドラインを理解していないユーザーには危険すぎるプロジェクト」と明言しています。セキュリティ設定(許可リスト・APIキー管理)を理解した上でインストールしてください。

必要な環境

  • Node.js 24(推奨)、またはNode.js 22.14以上(LTS互換)
  • 使用するLLMプロバイダーのAPIキー(Claude / OpenAI / DeepSeek 等)
  • Mac / Windows / Linux(いずれも対応)
1
Node.js 24
インストール
2
OpenClaw
インストール
3
onboard
実行
4
APIキー
設定
5
Gateway
起動

Step 1:Node.js 24 のインストール

macOS / Homebrewbrew install node@24 node –version # v24.x.x が表示されればOK
Windows / Linux# 公式サイト https://nodejs.org から Node.js 24 LTS をダウンロード node –version # v24.x.x が表示されればOK

Step 2:OpenClaw のインストール

Terminalnpm install -g openclaw openclaw –version # バージョン番号が表示されればインストール成功

Step 3:初期セットアップ

Terminalopenclaw onboard

対話式ウィザードが起動し、LLMプロバイダーの選択とAPIキーの入力を求められます。設定はローカルの設定ファイルに保存されます。

Step 4:Gateway の起動

Terminalopenclaw start # ブラウザが自動で開きWebChat UIにアクセスできます # デフォルト: http://localhost:18789

Step 5:動作確認

Terminalopenclaw doctor

設定のリスクや誤構成を自動診断します。インストール後は必ず実行してください。

✔ 成功の確認ポイント

openclaw doctor を実行し、すべての項目が ✔ となれば正常動作しています。⚠ マークがある場合は表示されたメッセージに従って修正してください。

4. 基本操作・コマンド一覧

コマンド説明
openclaw startGatewayを起動する
openclaw stopGatewayを停止する
openclaw status現在の稼働状態を確認する
openclaw doctor設定の診断・リスク検出を行う
openclaw onboard初期セットアップウィザードを起動する
openclaw skill listインストール済みスキルを一覧表示する
openclaw skill install [名前]ClawHubからスキルをインストールする
openclaw logsログをリアルタイムで表示する

メッセージアプリからの使用例

チャットメッセージ(例)# ファイル操作 “デスクトップの reports フォルダにある PDF を全部リストアップして” # ブラウザ自動化 “Amazonで「Node.js 入門書」を検索して上位3件の価格を教えて” # スケジューラ “毎日朝9時に今日の天気と今日のカレンダー予定をまとめて送って” # コード実行 “このPythonスクリプトを実行してエラーがあったら修正して”

WhatsApp 許可リストの設定(必須)

config.json{ “channels”: { “whatsapp”: { “allowFrom”: [“+819012345678”], “groups”: { “*”: { “requireMention”: true } } } }, “messages”: { “groupChat”: { “mentionPatterns”: [“@openclaw”] } } }

5. スキルシステムの活用方法

OpenClawの強みはスキルシステムにあります。スキルとは、エージェントが特定のツールやサービスを操作するための拡張機能で、SKILL.md ファイルを含むディレクトリとして管理されます。

🌐

ブラウザ制御

CDP経由でChromeを制御。フォーム入力・スクレイピング・スクリーンショット取得を自動化

📁

ファイル管理

ローカルファイルの読み書き・検索・変換。Obsidian・Notion・Apple Notesとも連携可能

スケジューラ(Cron)

Cron形式で定期実行タスクを設定。毎日のレポート生成や定時通知が可能

💻

コード実行

シェルコマンド・Pythonスクリプト・GitHub連携でDevOps自動化を実現

🏠

スマートホーム

照明・サーモスタット等のIoTデバイスを自然言語で操作

🎵

メディア制御

再生制御・楽曲検索・マルチルームオーディオの管理

スキルのインストール

Terminalopenclaw skill search github openclaw skill install github openclaw skill list
🚨 サードパーティスキルのリスク

Ciscoのセキュリティ研究チームは、一部のサードパーティスキルにデータ窃取・プロンプトインジェクション機能が含まれていたことを報告しています。ClawHubのスキルはソースコードを必ず確認してからインストールしてください。

6. ⚠ セキュリティ上の重要な注意点

OpenClawはメール・カレンダー・ファイルシステム・メッセージングプラットフォームへの広範なアクセス権限を必要とします。以下の点を必ず確認・実装してください。

  • 🔑
    APIキーの保護LLMのAPIキーは環境変数で管理し、設定ファイルへの直接記載を避ける。漏洩すると不正利用・高額課金が発生する。
  • 📋
    許可リスト(allowFrom)の設定各チャンネルに対し、操作を許可する電話番号・ユーザーIDを明示的に指定する。未設定の場合、第三者からの指示を受け付けてしまう。
  • 💉
    プロンプトインジェクション対策悪意あるウェブサイトやメール本文に埋め込まれた指示をLLMが実行してしまうリスクがある。外部コンテンツをエージェントに読み込ませる際は注意。
  • 🛡️
    サンドボックスモードの活用最小権限の原則を徹底。ファイルシステムへのフルアクセスが不要な場合はサンドボックスモードで起動する。
  • 📦
    サードパーティスキルの審査コミュニティ製スキルは必ずソースコードを確認してからインストール。不審なスキルは即座にアンインストールする。
  • 🔍
    定期的な診断実行openclaw doctor を定期的に実行し、設定のリスクを継続的に監視する。
  • 📝
    ログの監視openclaw logs でエージェントの行動を定期的に確認。予期しない操作が記録されていないかチェックする。
⚠ 開発者コメント(公式Discord)

OpenClawの主要メンテナー(Shadow)は公式Discordにてこう述べています:「コマンドラインを理解していなければ、このプロジェクトを安全に使うには危険すぎる」

7. コスト目安

OpenClaw自体は完全無料・オープンソース(MITライセンス)です。ただし、LLMのAPIコストが別途発生します。

利用規模月額APIコスト目安備考
個人・軽量利用$5〜$151日数回のタスク実行程度
個人・ヘビー利用$30〜$50以上常時稼働・複数ワークフロー
ローカルモデル(Ollama等)$0能力はクラウドモデルより低下する場合あり
エンタープライズ(複数エージェント)$500〜インフラ・メンテコストも別途発生

コストを抑えるにはローカルLLM(Ollama + Llama3 等)との組み合わせが有効です。ただし、推論能力はクラウドモデルより低くなる場合があります。

8. まとめ

OpenClawは「チャットボット」を超えた真の自律型AIエージェントとして急速に普及しています。 ローカルファースト・オープンソース・豊富なスキルエコシステムが三大強みですが、広範なシステムアクセス権限を持つという性質上、セキュリティ設定の徹底が最重要課題です。

📌 IT管理者へのポイント

組織内での導入は、まずサンドボックス環境でのテスト許可リストの設定定期的なログ監視の順で段階的に展開することを推奨します。CVE-2026-25253(リモートコード実行の脆弱性)が報告された経緯もあり、常に最新バージョンへのアップデートを怠らないようにしてください。

  1. Node.js 24 をインストールして動作環境を整える
  2. npm install -g openclaw でOpenClawをインストール
  3. openclaw onboard でAPIキーと初期設定を完了させる
  4. 許可リスト(allowFrom)を必ず設定してセキュリティを確保する
  5. openclaw doctor で設定を診断し、問題がないことを確認する
  6. 小さなタスクから試し、スキルを徐々に追加していく

上部へスクロール